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ドライヤー難民

なぜこの値段でそのドライヤーなのか。温泉宿におけるドライヤーのお話。

はじめに

髪を洗いたい。

 

毎日洗髪するのが常識になったのはここ50年程の話だそうですね。

それが必要か否かについては各自持論がおありになるでしょう。しかしながらそんな事はこの際どうでもいい。私はとにかくこの汗で汚れた頭皮と毛髪を綺麗さっぱり洗い上げて心身ともに清らかな気持ちになりたいのです。

じゃあ洗えばいいじゃん。そう思うでしょう?そこがお風呂なら尚更です。

私だってそう思います。しかもただのお風呂じゃありません。温泉なんです。もう汗だくでべっとべと。だからこそ普段はまるで湧いてこない洗髪欲なんてものが顔を覗かせるわけです。

でもね、洗えないんです。

 

何故なら脱衣所にあるドライヤーがポンコツだから。

 

温泉が好きになって早数年。若さと勢いに任せて随分色んな温泉に浸かってきました。北は北海道、南は九州。数にして200軒弱。無料の温泉から一泊云万円の高級温泉までアホかってくらい浸かってきました。

しかし、ドライヤーの質は入ってみるまで解りません。

ドライヤーの質は宿のイメージや金額にはまるで比例しないからです。

 

世の中便利になりまして、インターネットを徘徊すればそこかしこで口コミってやつを見る事が出来るようになりました。アクセスの良さ、清潔さ、接客の質、食事、アメニティの種類。ありとあらゆる情報を事前入手できるようになり、我々一般庶民の旅行に対するハードルはぐんと下がったと言えるでしょう。

しかしながら世の中はあまりにもドライヤーに無関心なのです。口コミサイトにも公式にも忘れ去られた存在です。たまに名前が出たかと思えば一言『有』と書いてあるだけという悲しさです。確かに間違いではないでしょう。生暖かい風がそこはかとなくでているだけでいくら風を当てても全く乾く気配など無く気が遠くなったとしてもドライヤーはドライヤーですし、脱衣籠が100以上ある大浴場でそんなふざけたドライヤーが2つだけぽつんと置いてあったとしても有る事に間違いはありませんから。笑っちゃうくらい役には立ちませんけど。

多くの女性にとって髪の手入れは日々のルーチンワークと化しています。神経質にならずとも傷ませたくないという人が大半でしょう。また、男性より髪の長い人が多いため自然乾燥では何時間かかるのか解らないという女性も多いのではないでしょうか。それでは髪が傷んでしまう事は勿論湯冷めの原因にもなってしまいます。ドライヤーという文明の利器はそんなリスクを我々から遠ざけてくれる強い味方なのです。風呂に入る事を主目的とした温泉旅行の大本命である入浴の満足度を飛躍的に向上させてくれる可能性を秘めたアイテムなのです。世の女性たちはどうせ大半が持参するであろう化粧品や櫛、必需品でも無いカミソリ、シャワーキャップの有無に気を配るよりドライヤーに関心を持つべきですし、女性に優しい宿☆なんてうたい文句で女を釣ろうとするなら選べる色浴衣なんて話題性重視で一つも優しくない企画を通すより、真夏の室外機より役に立たないドライヤーを廃棄してまともなドライヤーを利用客に適した数導入して脱衣所の洗面台前の回転率を上げるべきなのです。

 

そんなに言うなら自分で持っていけって怒られるかもしれませんがね、早い話荷物増やしたくないんです。ただでさえ荷物って多くなりがちなのにあんなに大きくて重たいもの持ち歩きたくない。それに別にこだわりなんて無いんです。イオンやらなんやらなんてどうでもいい。ただとにかくスピーディに乾けばいい。それだけなんですよ。ドライヤーって髪を乾かすためのものでしょう?与えられた役割を果たしてくれる物があればいいわけですよ。それが無い場合があるから問題なわけで。

宿側にも色々都合はあるのでしょう。でもそんな事知ったこっちゃない。私は髪を洗ってさっさと乾かして出たいんです。日帰り温泉梯子旅の最後くらいはそうやって清々しい気持ちで脱衣所を出たいわけです。

そんなわけでそんな日の最後を飾るのに適当な宿を探す手段が無いので地道に自分で記録を付けていくことにしました。